伊勢志摩サミット
伊勢志摩サミットが終了した。オバマ大統領が被爆地を訪れた。ホスト役として安倍首相が大役を果たした。
サミットでは経済的危機にあることが共有された。しかしながら、財政出動は見送られた。G7各国の対応というのは中々、政策的に理解しうることはできないが、中でもドイツは政策が目を引くものがあった。
転じて日本に目を移すとGDPはプラス成長しながら、個人消費は2年連続で下落したとのこと。1990年代初めからかつてなかったことのようだ。金融緩和でも明るい希望を持ち得ない不安が日本国民全体を覆っていることによることに間違いない。庶民は必死に節約して生活をつないでいる。税金を奉行的な感覚で使用する役人も報道されている。
個人的な意見に過ぎないが、これは毎年赤字国債を発行し続ける日本の予算、構造上の問題が不安感の最も大きな要因なのではないかと感じた。赤字国債を発行しなければ立ち行かない日本???かつて小泉総理、民主党が小さな政府を訴えて苦悩したが、ついにそこにはメスが入る事が限定的だった。抵抗勢力は誰なのかはっきりしないまま既存の仕組みがそこに存続し続けた。構造改革はドイツ首相も指摘していたし、自国ではインダストリー4.0を推し進め、社会構造の変化を進めている。GDPが成長の指標とならなくなりつつある現在、お金が皆の認識するブランド、虚像にひきづられて、そこに集まる。集まったところには実際にはお金の分配機能がない。集まるべきは構造改革の種となりうる創造の可能性を持った小さな核だ。しかし、個々の核には種になるとは限らないリスクがある。リスクマネーには誰もが喜んでは投資しない。自分も虎の子を出すかといったら容易には拠出できない。個々の核を正しく皆が評価できる公正な評価指標と開示システムが必要だ。経済状況を作り出すのは民間資本で、政治ではないと考えているので、政治の場でアベノミクスで良い経済状況が作り出せるとするのも政治の奢りである。あくまで経済の黒幕としてルールの整備作りに専念すべきだ。
世界は構築された秩序を壊すことなく、平和と安定を求めている。しかし、鎌倉時代の随筆家 鴨長明の方丈記「行く川の流れは絶えずして・・・・・・・・・・」は宇宙の原理として800年経った今も変わることなく作用しつづけている。盛衰の衰がなければ盛もない。でも誰もが衰の主役にはなりたくない。
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