出光佐三とイランタンカー攻撃
安倍首相がイランへ訪問し、米国の経済制裁の仲介役となった。
イランと言えばペルシャ、ペルシャと言えば奈良時代700年代の正倉院のペルシャ由来の宝飾品を連想する。およそ1300年前の話であるが、日本と交流が昔からあったことは想像に難くない。私自身もペルシャに対してはアラブとは少し異なる感覚を持っているが、どちらに対しても反感は全くない。
近年では出光佐三という欧米石油メジャーカルテルとは異なる日本独自の努力でイランの石油を取引した「士魂才商」の人物がおり、極めて日本的な発想でイランと友好な関係を気付いた方がいる。学校ではこの人物は教育されているのだろうか。
タンカー攻撃は誰が攻撃したのか、が注目されるが、メディアでは「イラン」と言われたりしている。イランの中のある反政府勢力かもしれないし、この勢力が米国とつながっている可能性もある。昨今のシリア情勢(アメリカ撤退)やイラク戦争の顛末、アフガニスタンのオサマビン・ラディンとの闘いからは攻撃者は米国でもなくイランでもなく利権に端を発した「徳」という概念を持たないグループによる攻撃の可能性も推察される。もっと突き詰めれば、「徳」と「欲」は両立するのかという問いにも行きつく。武士道には「武士は食わねど高楊枝」という言葉があり、フランスには「noblesse oblige」という言葉がある。
米中貿易戦争は向こう400年ぐらいは続くかもしれないが、共存共栄、公正な競争と平和は世のリーダーに実現してもらいたいことである。安倍首相の愛国心と世界平和を希求する気持ちを信じたい。トランプ大統領と安倍首相、さらにはハサン・ロウハニー、金正恩にも通じる何かがあるのかもしれない。
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